2012-01-31

Screen Vinyl Image / Strange Behavior (2011)

Screen Vinyl Image / Strange Behavior (2011)

USシューゲイズ・バンドの 2nd。今作はシューゲイズというより、80年代にネオサイケとかゴシックとか呼ばれたSisters of Mercy、Danse Society辺りにそっくりな音。って言うかそのまんま。これならDanse Societyの 2000 Light Years from Homeとか聴いてた方が良いかな。

2012-01-30

Robert Hood / Omega Alive (2011)

Robert Hood / Omega Alive (2011)

デトロイト・テクノのオリジネイターで元UR、Robert Hoodの2010年のアルバム Omegaに、ライブを加えたバージョンアップ仕様。ミニマル・テクノ寄りの一見抑えた感触だけど、じわじわ来るのはいつもの通り。私はJeff Millsより断然 Robert Hood派。

2012-01-29

Radical Dads / Mega Rama (2011)

Radical Dads / Mega Rama (2011)

NYの男女トリオ。タイトなリズムとギターのシンプルなリフに朴訥としたボーカル、というスタイルで、なぜか New Orderが思い浮かぶガレージ・ポップ。とはいえ荒々しさも時に垣間見えて、昔で言えばアートスクール出身っぽいとでも言うか。

2012-01-28

Japanther / Beets, Limes and Rice (2011)

Japanther / Beets, Limes and Rice (2011)

ブルックリン出身の兄弟2人による、手作り感ありありのポップなガレージ・エレクトロ・パンク。絶対メジャーにはならないだろうけど、軽いノリでソング・ライティングのセンスも良い。

2012-01-25

Burmese / Lun Yurn (2011)

Burmese / Lun Yurn (2011)

サンフランシスコの、ツインドラム+ツインベース+ヴォイスという珍しい形態のバンド。
グラインドコアなんて余り縁のないジャンルだけど、試聴してみたらこれがなかなかで、単に勢い勝負に留まらない懐の深さがある。45分の長尺曲が圧巻で、まるで不失者を10倍速で聴くがごとき情報量。

2012-01-23

Rhys Chatham / A Crimson Grail : For 400 Electric Guitars (2007)

Rhys Chatham / A Crimson Grail : For 400 Electric Guitars (2007)

400本のエレキギターを想定した楽曲のライブ盤。実際にはギター200本とベース16本だが、まあ大した違いじゃない。Boredomsの77 Drum と似たような発想なんだろうけど、こちらは轟音でありながらコントロールされた、荘厳なドローン。
爆音系ギター×400本(アンプも)なんていうコンセプトを想像するのも楽しい。

2012-01-22

Jamaram / in Dub (2011)

Jamaram / in Dub (2011)

かつてはDubと名の付くものはルーツから畑違いのDub Mix物まで片っ端から買っていたが、最近はかなり吟味するようになった。これはEcho Beachから出たドイツのバンドで、基本はルーツ・ダブながら色んなスタイルを使い分けていて、仕掛けもいっぱいあって楽しい。

2012-01-21

New Age Steppers / Love Forever (2012)

New Age Steppers / Love Forever (2012)

Pop Group と同じくらいの衝撃だった1stから31年、アリ・アップの死去によってこれがラストになるであろうNASの最新アルバム。
様々な表情を見せるアリのボーカルがメインのゆったりしたレゲエ・ベースの曲が多く、ダブ色は前2作より薄いが、Adrian Sherwoodのプロダクションによって音のエッジは鋭い。On-U SoundチームからはSkip McDonaldのみ参加。


2012-01-19

Big Pink / Future This (2012)

Big Pink / Future This (2012)

若いバンドということで買ってみた。ロンドンの2人組で、これが2枚目。ギターポップにダンサンブルな要素の組み合わせで、曲も良くポジティヴなエネルギーに溢れている。ただ、前にもこういうのが流行った時代があったよなあ、という気がしないでもない。

2012-01-18

Seven That Spells / Acid Taking And Sweet Love Making (2011)

Seven That Spells / Acid Taking And Sweet Love Making (2011)

かなりリリース量の多いバンドで、これは8作目。相変わらずハイテンションなサイケで、ギターもベースもこれでもか、とばかりに弾きまくるが、今回は爆裂型スペースロックというフォーマットを崩さず、ノリのいい曲ばかり。

2012-01-17

Blues Control & Laraaji / FRKWYS Vol.8 (2011)

Blues Control & Laraaji / FRKWYS Vol.8 (2011)

Enoプロデュースの Ambient 3: Day Of Radianceが有名なLaraajiが、若いサイケ/ドローン系デュオと組んだ1枚。ソロではニューエイジっぽいものが多かったが、今回はバラフォンとかのアフリカ系楽器やヴォイスを使ったオーガニックなアンビエント。
そういえば以前にAudio Activeとのコラボも出してたけど、どんなだったか全然思い出せない・・・。

2012-01-16

La Monte Young & Marian Zazeela / The Tamburas of Pandit Pran Nath (2004)

La Monte Young & Marian Zazeela / The Tamburas of Pandit Pran Nath (2004)

師匠である Panditに捧げた、夫婦の2台のタンブーラによる70分弱のガチなドローン。同じタンブーラでもニューエイジ系の残響成分が加わったものとは一線を画す。
録音は82年で、2000年に自身のレーベルからCD-Rで出されていたものの再発CDだが、CD-Rより6分ほど収録時間が短いのはなぜだろう?

2012-01-15

Guided By Voices / Let's Go Eat the Factory (2012)

Guided By Voices / Let's Go Eat the Factory (2012)

ベテランの再結成ものらしいけど、以前のものを含めて聴くのは初めて。ローファイ・ポップな曲やガレージサイケ、ストレンジ・フォークなど色んなスタイルのカラフルな曲が21曲。新人バンドのようなフレッシュさもあってなかなか良い。

2012-01-14

Field / Looping State of Mind (2011)

Field / Looping State of Mind (2011)

たなびく雲のようなドローンを背景に、ロックなボトムと細かなシークエンスやロングトーンのギターが軽やかな円環を紡ぐ。
Michael Rother のソロ諸作にも通底する、開放的なアンビエント・ミニマル。

2012-01-13

Beautiful Schizophonic & Yui Onodera / Night Blossom (2011)

Beautiful Schizophonic & Yui Onodera / Night Blossom (2011)

ポルトガルと日本のアンビエント作家のコラボ2作目。エレクトロニクス、生楽器、フィールド音を丁寧にトリートメントした、穏やかで絵画的なアンビエント・ドローン。

2012-01-12

Love Cry Want / Love Cry Want (1972)

Love Cry Want / Love Cry Want (1972)

1972年に録音されたままずっと日の目を見ず、数年前にやっとリリースされたサイケデリック・フリージャズ・セッションのリイシュー。Bitches Brewに参加していた Larry Youngをはじめとしてエフェクトかけまくり、うねりまくりの黒いグルーヴが凄い。マジカルな時代だった70年代前半の中でも、飛び抜けた奇跡の1枚。

2012-01-11

Winterlight / Hope Dies Last (2011)

Winterlight / Hope Dies Last (2011)

ジャケットやタイトルは暗いけど、冬の晴れた空が似合う透明感のあるアンビエント・シューゲイズ・エレクトロニカ。ゆったりしたビートが心地良い。

2012-01-10

High Wolf / Annapurna Illusion / Split (2011)

High Wolf / Annapurna Illusion / Split (2011)

同一人物による2つの名義のスプリット。ヨガ・スタジオでかかってても不思議はないくらいポップだった A Guide To Healingと違い、両方ともいつもの密教サイケ・ドローン。やってることは殆ど同じなのに、わざわざ名義を使い分ける意味は不明。

2012-01-09

High Wolf / A Guide To Healing : EP (2010)

High Wolf / A Guide To Healing : EP (2010)

インドのブロマイドのような怪しいグルのジャケットと、いかにも~なタイトルの、相変わらずのフェイクなサイケデリック天上音楽。ぷんぷん臭ってくる怪しさはもちろん狙いなんだろうけど、このシングルは今まで以上にポップで法悦度も高い。

Burnt Friedman & Jaki Liebezei / Secret Rhythms 4 (2011)

Burnt Friedman & Jaki Liebezei / Secret Rhythms 4 (2011)

2人の共作も、もう4作目。聴けばすぐに判るミニマルなJakiのドラムに、Burnt Friedmanのギターやエレクトロニクスが寄せては返し、絡みつく。派手じゃないけど聴けば聴くほど味わい深い。最後の曲のギターは、まるで亡くなったMichael Karoliが弾いているかのよう。

2012-01-08

Three Trapped Tigers / Route One Or Die (2011)

Three Trapped Tigers / Route One Or Die (2011)

イギリスのインスト・トリオの1st。基本は転回の早いダイナミックなマス・ロックなんだけど、キラキラ輝くようなシンセが特徴的で、時にプログレ風に聞こえる。この手のバンドって、やっぱりクリムゾンの影響は否定できないように思えるが、どうだろう。
Lightning Boltのような突き抜けた破壊力のある曲もあるので、こっちの方をどんどんやって欲しい。

2012-01-07

Factums / Gilding The Lilies (2010)

Factums / Gilding The Lilies (2010)

70年代末期に始る(今にしてみれば)チープでローファイなテクノ前夜のアナログ音響を、現代の視点で再構築したような音。Thomas Leer & Robert Rental、TGやCVの最初期の辺りのテイストに、シタールやトライバルなビートが加わる。
個人的には大昔、同じようなアナログ機材でカセット作品を作っていた頃を思い出した。



2012-01-06

Perc / Wicker & Steel (2011)

Perc / Wicker & Steel (2011)

Gilbert & Lewis (Dome) の工業神秘主義的な世界を思わせる、インダストリアル・ミニマル・テクノ。よく作り込まれていて、ノンビートのドローン曲もまた良し。P.I.L の Metal Box のような缶ケース仕様。

2012-01-05

Cut Hands / Afro Noise 1 (2011)

Cut Hands / Afro Noise 1 (2011)

タイトルの通りアフロ・ノイズ。Whitehouseのメンバーのプロジェクトなので凶悪かと思ったらそんなことはなく、トライバル・アンビエントな雰囲気やDubstep寄りのビートもある。民族音楽的なアプローチでは決してないけれど、漆黒のジャングルを感じさせる音。

2012-01-04

Siinai / Olympic Games (2011)

Siinai / Olympic Games (2011)

La Dusseldorf の1st や Harmonia の Deluxe にシューゲイス風味を少々塗したような、オプティミスティックな雰囲気を含めて驚くほどそのまんまのサウンド。オリンピックというコンセプトもそれっぽいし、クラウト・ロックへのオマージュなのかもしれない。フィンランドのバンドだけど。
好き者にはたまりません。

65DaysOfStatic / We Were Exploding Anyway (2010)

65DaysOfStatic / We Were Exploding Anyway (2010)

エレクトロニクスによって強化された轟音系サウンド。デジタル度は結構高いものの、ありがちなミニマリズムの多用やインダストリアル系に流れず、あくまでもロックとしてのダイナミズムを高める方向に使われていて、かなりの出来。欲を言えば、もう少し破綻があった方がワイルドで良いかな。

2012-01-03

Brontide / Sans Souci (2011)

Brontide / Sans Souci (2011)

轟音系マス・ロックという触れ込みにしてはラウド感はそれほどでもない。きっちり組み立てられた展開と整然としたバンド・アンサンブルのせいかもしれないが、コロシアム辺りのブリティッシュ・ジャズロックみたい。もちろん、そのまんまじゃなくてもっとワイルドだけど。

2012-01-02

The Black Dog / Liber Dogma (2011)

The Black Dog / Liber Dogma (2011)

90年代中頃までWarpなどでBlack Dog Productionsの名義で活動していたユニット。最近復活したらしいが、内容は昔と同じベッドルーム・テクノ。当時はフロア向けではないリスニング用途というコンセプトが新しかったけど、今となってはインパクトはない。しかしさすがベテラン、仕事が丁寧で良く出来ている。